第77章

大島莉理は、ふっと笑った。

加藤柚奈は訳が分からない。ここまで宣戦布告したのに、この女は何がおかしいのか。

「……何が可笑しいんですか?」

「あなたが幼いのが可笑しくて。あと、可愛い」

加藤柚奈からすれば、褒め言葉には聞こえない。むしろ皮肉だ。

「幼いのは当然です。若いですから。奥様より何歳も下ですし。奥様、今年でもう三十手前ですよね?」

加藤柚奈は大島莉理を値踏みするように見た。

綺麗で、落ち着きがある。今この瞬間でさえ、その容姿は多くの女を圧倒する。

けれど、自分には自分の強みがある。

大島莉理は若い顔を見つめ、ため息を落とした。

「……もったいないわね」

「何がで...

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